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 時代劇復活にかけて

舞台稽古

私がそうだったように、今でも役者になりたいという若者がとても多いことに驚きます。その気持ちとってもよく判りますね。

ただ、私の時と違うのは時代の大きな変遷ではないでしょうか・・・!?だから今の若者が悪いわけでも出来ないわけでも決してないんですね。私が生まれた当時は時代劇の全盛だったようです。大川橋蔵さんが、市川雷蔵さんが、中村錦之助さんが・・・と言っても私すらその全盛を知りません。
プロデューサーが時代劇が大好きで800本ほど東映作品(DVD)を持っていてたまに見せて頂きますが認識が変わります。
これが時代劇なんだ!ですから私が20歳代で飛び込んだ「淺香光代先生」の事務所。運が良かったですね!!
入門当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった淺香先生。長い事ずっとそばに居てその凄さを身をもって経験体験できたことは宝くじに当たったより幸運でした。24時間ずっとそばに居た内弟子でしたから役者の凄さは本当に身をもって感じています。

私は、時代劇を創るとき大切なのは「素晴らしい娯楽」でなければいけないような気がしてならないのです。だから、楽しくって美しくって温かくってときにほのぼのして・・・。哀愁があったらもうたまらないですね・・・。
淺香先生はそこを全て兼ね備えていました。ですから「女剣劇」と言われましたがその舞台は圧巻でした。二度と現れない舞台役者でしょうね。ひとことで言えばかっこいいんですが、その姿に色気がある。こればかりは真似のできない天才とも言うべき役者でした。
若いみなさんは「長谷川伸」さんと言ってもピンと来ないかもしれませんが、「瞼の母」や「一本刀土俵入り」等々それこそ時代劇の銀幕のスターのみなさんはこの長谷川先生の本におそらくかなりお世話になったのではないでしょうか!?

長谷川作品は庶民の人情物ですねその殆どが・・・。昭和の時代には今考えたらピッタリだったんでしょうね。
今の時代劇と昭和の頃の時代劇では厳しい言い方をすれば月とスッポンでしょう。
私が日本舞踊に携わっているからではありません。しかし、お芝居(時代劇)をすればするほど着物の着こなしやしぐさは重要さを増します。日本舞踊には「間」を学ぶことが出来ます。 分かっているようで若い人にはその理解は非常に難しいものがあります。分かりやすく言えば今の若者は「待てない・・・」んですね。この待つ美しさこそ「間」と言って良いでしょう。
これは日本舞踊の極意かも知れません。

時代劇やCMの指導を頼まれて思うことは「これでは時代劇にならない・・・・」の淋しさと悲しさです。

昭和は今にして思えば過ごしやすかったですよ。とすれば江戸時代など東映の時代劇に観るそれそのものなんでしょうね。草鞋を履いて旅に出る。 扉は全て障子だったり襖です。お勝手場ではたすき姿の女性(おっかさん)・・・
運動靴で歩く訳ではありません。着物は動くのに不自由です。でも、動き方によって着物は言葉では言い表せない美しさに変貌してしまいます。
時代と言いましたが、当時は今に比べれば例えようのない不便であったと思います。その分全て心の表現が映し出されたんだと思いますね。

とても難しい課題ですが、その難しい美しさに挑戦したい・・・と頑張っているんですね。そういう意味で淺香光代という素晴らしい師に恵まれたことは幸せでした。
どこかに映像が残っていないでしょうか・・・・!!?? 是非日本の今の若者に淺香光代の番場の忠太郎を見て頂きたい。

そんな思いを胸に、これからも若いみなさんの技術向上に少しでもお役にたてたらなっておもいます。どんなに環境(じだい)が変わっても、人の心まで変わってほしくないんですもんね。日本はそれほど美しい国だから。

だから、若い俳優志望のみさん、あきらめずにしっかりお着物が着こなせるように頑張ってくだい。






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プロフィール

波島流 波島陽子

Author:波島流 波島陽子


日本舞踊の指導日本舞踊全国公演
日本舞踊普及活動
結婚式オリジナル寿舞
外国人観光客向け体験(指導:監修)他

波島陽子オフィシャルサイト


日本舞踊教室

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